【アドテック東京2022】クイックレポート Vol.02 「マーケティングROIを軸とした広告会社との伴走型パートナーシップ」
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alphaboxメンバーのADK村本美知(Muramoto Michi)がモデレーターとして参加したセッションのクイックレポートをお届けします。事業会社側から2名、広告会社側から2名が登壇し、「事業会社と広告会社のパートナーシップのあるべき姿」について本音の議論を行いました。セッションはトピックごとに議論を重ねる形で進行され、登壇者のみならず会場のオーディエンスからも質問を頂き、議論を深めました。
広告会社に求めるのは、長期的な視点を持ちフェアで対等な関係を築けるプロフェッショナル
最初のトピックは「現状の広告会社とのパートナーシップ」についてです。事業会社側の2人から、現在のパートナーとの関係性をもとに、広告会社側に求めるところが語られました。それぞれ異なる業種・体制でありつつも、求める部分は共通して「同じ目線で対話できるパートナー」であることでした。また、事業会社側にも、関係を築くための積極的な対話とオーケストレーション能力がこれまで以上に求められていることが述べられました。続くトピック「競合コンペの必要性」においても、提案の内容と同等以上に、体制や考え方など「将来的にビジネス成果を高めるパートナーになりうるか」が非常に重視するポイントであるという話があり、長期的なパートナーシップの重要性を示す、広告会社側にとって極めて示唆に富む議論が交わされました。
広告会社の提案が良くないのはブリーフィングの問題?双方に求められる相互理解のための対話
「有効なパートナーシップ形成のためにちゃんとブリーフィングしてますか?」というトピックスに関して、広告会社側・事業会社側の双方の合意形成、協創価値を生み出すポイントについて意見交換が行われました。実際のRFPが提示され、提案依頼時に「何を依頼したいのか」を明確にすることが事業主側の重要なポイントだと語られると同時に、広告会社側がブリーフィング内容をより深く理解するために対話することの重要性についても触れられました。
「若手の成長を見守ってほしい!」「そのオリエン、社内承認取れてる?」普段聞けない広告会社側の本音
最後のトピックとして挙げられたのは「業務上では広告主に言いづらい広告会社側の事情と本音」。シニア・ジュニア混成のチーム体制に対して、温かい目線でフィードバックをしてもらえるクライアントのありがたさ、ブリーフィング内容や掲げられた目標が現実と大きく乖離しているプロジェクトはアプローチに悩むケースもあることなどが話され、対話を通じて関係性を築きながら、お互いの目線を合わせていくことの重要性が語られました。
会場からも積極的に質問を受け、インタラクティブ性の高いセッションに
セッション終盤は、会場のオーディエンスから、事業側・広告会社側の双方から活発な質問が。事業側からは「期待を超えた提案をいただくにはどうすれば良いか」、広告会社側からは「これまでの広告会社とのやり取りの中で特に良いと思ったアクションは何か」など、実業務に即した悩みや質問に対して実体験を用いた闊達な議論とアドバイスが行われました。
セッション全体を通じて、事業会社・広告会社が対等な目線でパートナーシップを形成し、相互理解を図りながら成長していくことの重要性が語られました。本セッションがお互いの理解を深め歩み寄るための機会となることを願う形で、セッションは好評のうちに幕を下ろしました。
CXコンサルタント
杉本 雄飛
顧客分析・マーケティングスキルを活⽤したCX設計を担当。前職ではスマートフォンアプリを⽤いたプロスポーツチーム向けのファン化促進施策の企画・運営を推進。